ダメな女 (光文社文庫)カスタマーレビュー
?「タイトルを見てどきっとしてしまったあなた。あなたはたぶんダメな女ではないでしょう」という一節がある。思わずニヤリとさせられたり、自省したり、深く考えさせられたり、いろいろな読み方ができるだろう。
本書は、鋭い観察眼で知られる作家・村上龍が女性誌に連載したエッセイを集めたものだ。女性の「あり方」について、ファッション、ショッピング、ビジネス、海外旅行など、あらゆるシチュエーションで出会った女たちを例に挙げながら、魅力的な人とそうでない人について書いている。とはいえ、「いい女」「ダメな女」を安易に定義するものではない。著者が最も嫌悪している(と、思われる)「曖昧で甘えが蔓延する日本の村社会」に生きる女たちへの警鐘がここかしこに秘められている。
サッカー、ワイン、ドメス